今年も行ってきました、といっても去年の年末になるのですが、友達が恒例に行うMATANZA(日本語で言うと蓄殺ということらしいです)です。スペインでは、昔、日本も家で鶏を飼ってたように、豚を飼っていて、冬になるとそれをソーセージなどの加工食品として家庭のたくわえとしていました。だから、スペインには、豚の加工食品が山のようにあるのです。日本で、魚は捨てるところがない!というのと一緒で、スペインでは豚には捨てるところがない!というのがスペイン人の口癖。昔の豚は脂がたくさんある種がたくさんあったらしいけど、今は人々が健康に気を使うようになったので、脂が少ない豚が主流らしいです。ちなみにこの豚、5月くらいに子豚を購入して、それをここまで友達が育て上げたもの。とにかく自分の畑も持ってるので、そこで無農薬に育て野菜を食べて育てられるので、そのお肉はとにかくスーパーではお目にかかれない、贅沢なお肉なのです。
今は、豚を飼う家なんて本当にまれになってしまったし、衛生上どの家でも豚を殺して肉にする、というのは簡単ではないらしい。というわけで、年に1回友達の行う蓄殺には、昔を懐かしむ経験豊富なおじいさんが楽しみに来て、助言や自分の経験談などを語り合うのです。
朝8時に集合。まずはスペイン定番の腹ごしらえタイム。豚を目の前に、ベーコンやソーセージの豚肉食品とパンとワイン。現場には去年とほぼ同様の顔ぶれだったので、みな私を覚えていてご挨拶。もちろん紅一点です。伝統的には、女の人も蓄殺には参加して、豚の血の処理や、男の人達が豚を殺した後の、肉の加工品を作るのが役目なのですが、ここは例外です。すべてを男たちの手で行います。
今年も2頭の豚を。蓄殺の過程をすべて写真やビデオにおさめたけど、すべての人達に見られるものでもないので、少しだけ。2頭ともとてもスムーズに処理され、丁寧に毛も処理、その後各パートに分解され、午後は内臓処理を行いました。昔はそのままソーセージなどにすぐ調理されたのですが、今は衛生上、肉のある部分を獣医に持って行き、健康な肉であるか検査しないと食べてはいけないことになっているので、それまでは加工されないのです。今年は1日だけしかいられなかったので、その加工現場には参加できなかったけど、去年は4日間かけて参加しました。後日、たずねたときには倉庫にたくさんのソーセージ類がつるされていました。
お昼はみんなで、友達が経営するホステルの食堂で。私が何よりも大好きな、自家製プリンもあり、大満足。とにかくこのプリン、自宅の鶏の卵をふんだんに使ってる分、濃厚でホントに美味しいのです。毎回、このプリンは欠かさずいただきます。蓄殺は昔は各家にとってお祭りだったそう。豚を殺してから加工するまで、相当な仕事だから、親戚みんなが集まって行っていたので、みんな集まって、飲んで食べて、スペインではみんなが集まればもう宴会です。この家も、親戚ではないけど、毎年その時しか会えない友達同士のイベントなので、お昼はとにかく食べて、しゃべってとにぎやかでした。
1 件のコメント:
なんだかこういう文化的なところが、豊かだなあって思っちゃいますね。
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